早いもので3月を迎え、年長児は小学校入学まであと少し。スカフォルズでは就学を控えた今回は学校で頻繁に使う道具の中から、「消しゴム」を使う練習の様子をお伝えします。
就学準備というと鉛筆操作ばかりに気をとられ、消しゴム操作は使用の頻度が高いにもかかわらず意外とおろそかにされやすいものです。
上手く消せなかったり、紙がくしゃくしゃになったり、破れたり。
また、上手く扱えないと、書いた内容が分からなくなり、消したくない個所まで消してしまったり。。。やる気は一気に喪失し、学習面でも影響が出てしまいます。
消しゴム操作は、消しゴムを動かす手と紙を押さえる手、それぞれの力の加減、そして両手の協調運動が重要なポイントとなります。
そして、手をしっかり動かすためには正しい姿勢と体幹の安定も重要となります。
消しゴムを持つ手・・・三指握りや側方つまみなど、消しやすい握り方で持つ
消しゴムで紙を軽く押さえるように力を加える
慣れるまでは腕を前後させ、一定の方向で消す
(最初は紙を押さえているほうから押さえていないほうへ一方通行)
紙をおさえる手・・・指を開き、紙が動かないように固定する
消したいものの横に置く
消しゴムを動かす方向によって、押さえる手の向きを変える
鉛筆書きの濃さ、素材、補助道具などを支援者が調整して提供し、
「できた!」「消せた!」という成功体験を積むことが重要です。
消しゴムを使用した後にはカスが出ます。
カスが残っていると、続きを書く際に邪魔になったり、紙が盛り上がって、書くときに文字がゆがんでしまいます。
カスを集めてすてるまでの動きも一緒に練習していきます。
みんなそれぞれのペースで、どんどん上達していき頼もしい表情をみせてくれています。
スカフォルズでは、これからも「たのしい」から始まりたくさんの成功体験を積み、自分から「やりたい」という気持ちが持てるよう、ひとりひとりと丁寧に向きあい支援していきたいと思います。
お子様の発達に関する事で気になることやご相談などありましたら、お気軽にスカフォルズまでお電話下さい。
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