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スカフォルズの支援と
5領域の関連性について

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ストーリー

5領域の支援を行うことが求められるようになり、それぞれの事業所で様々な取り組みが行われるようになりました。しかし、すべての領域を満たすためにそれぞれの活動を取り入れることは、下手をすると「活動」中心の5領域における「単発支援」になってしまいます。そうなっては専門的療育機関として何をやっているのかよくわからなくなってしまうので、事業所側もご利用者様側も注意が必要です。

 

例えば、週に1~2日のご利用でそれぞれの領域として下記のような療育内容を想像してみましょう。

認知・行動領域:集中と記憶課題

言語・コミュニケーション領域:語彙課題

人間関係・社会性領域:SST(ソーシャルスキルトレーニング)課題

運動・感覚領域:トランポリン

健康・生活領域:あいさつ、手洗い、衣服の着脱

 

実際によく見受けられる支援内容です。しかし、ふと気付けばどのお子様も似かよった寄せ集め支援になっていることも・・・。果たしてお子さまは1回1回のセッションから何をどれだけ吸収されるのでしょう。スカフォルズは、1回1回の限られた時間を単なる活動や経験にとどめることなく、確実にスキルの芽生えと定着、そして般化へと紡いでいきます

 

そのためには、とにかくお子さまの困りごとを丁寧に聞き取り、オブザベーションとアセスメントから見立てを立てていく必要があります。「今、そのお子様が困っていること」を多角的に丁寧にみていくことで、そのお子様オンリーの理由、(「~だから」今の困りごと)がわかります。このプロセスそのものが、一つの困りごとを多角面からアプローチする有効的な支援内容(セッションでの取り組み)へ繋がるので、支援内容が異なる単発的な活動の組み合わになることはありません。

 

例えば、言葉の遅れが気になるお子様の場合、前例のような単発支援の中に「語彙の習得」を組み込むのではなく、スカフォルズでは5領域の観点から以下のような個別プログラムを立てます。

 

認知・行動領域:(アセスメントの結果、語彙が少ない理由が集中のしづらさにある場合には、)集中の課題、語彙の記憶

言語・コミュニケーション領域:習得済の限られた語彙をうまく用いて自分をより表現する課題

人間関係・社会性領域:コミュニケーションを通して相手と繋がれる実感をもつ課題、自分や相手の気持ちを言語化して相手に伝える課題

運動・感覚領域:例えば上記の人間関係・社会性領域課題が記憶されやすいよう、もしくは集中が持続しやすいよう身体を動かしながらまたは五感を通して行う課題

健康・生活領域:例えば上記の4領域課題から得たスキルにより、生活しやすく楽しく健やかに暮らせる実感をもつ課題

さらに、スカフォルズでは5領域に「感情・自己理解」と「切り替え」のプラス2を加えた7領域で支援を行います。

 

というのも、お子さまの困りごとには背景を含めた支援が必要だからです。

例えば、先述の言葉が遅いお子さまの例では、お友達とうまくコミュニケーションをとれていなかったり、その理由を探ると相手への興味関心が薄い、または自己有能感が低いこともしばしばみうけられます。そうした場合に、語彙を増やす課題で語彙数が増えたとしても、生活の中で使えるように直結しないことをこれまでの経験で目の当たりしています。なぜなら人間のコミュニケーションは語彙数で成り立っているわけではないからです。そこには、自分を知ってほしい、相手と交わりたい、相手も自分と関わりたいと思っていると思うといったコミュニケーションの基となる動機付け(=土台)が何より必要で、支援者は発達の仕組みをよく知っていることが求められます。

 

発達において、順序やバランス、他領域との繋がりをみることはとても重要です。語彙の習得は繰り返せばできます。しかし、丸覚えの語彙習得が生活の中で使えるまでに相当の時間を要することもよくあります。絵カードやフラッシュカードを何度も繰り返し使うことで、習得した言葉が「その」場所や「その」絵に似たものに限られてしまい、概念化(同じような状況でなくてもいっしょ、見た目はちがうけどいっしょ)と捉えづらくなる子どももいます。他にも、言葉は知っていても自分の感情をあてはめられなかったり、気持ちを言っていいと知らずモヤモヤを溜めてしまったりして子ども自身の中で得意領域と不得意領域の差による消化不良も起きてきます。

 

さらに、お子さまの内的要因、外的要因、発達の順序により、それぞれの領域にはぐーんとのびる急性期もあればなかなか進まない停滞期もあるのが発達です。領域が停滞期にはいっているのに、無理にその領域課題を進めることも得策ではありません。支援者は次に芽生えてきそうなスキルを見定め、急性期のうちに伸ばし、停滞期にはスキルのメンテナンスや他領域の比重を増やしながらその次に芽生えてきそうなスキルを見定めます。

 

発達には一人ひとりのプロファイルがあります。同じプロファイルはありません。よい療育は「なに」をするかに重きを置くのではなくそれを「なぜ」「どのように」するか、支援者が目の前のお子様のニーズや困りごとに対してしっかり理解・把握して行います。お子様にとっては「楽しい」療育、職員一人一人にとっては保護者様の思いは勿論、スカフォルズの支援計画、個別療育、支援内容と5領域(プラス2!)との関係について職員一人一人のこんな想いが詰まっています。

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