スカフォルズではお子さまの『できた!』を手助けするために、“応用行動分析”という考えにもとづいてセッションを行っています。
今回は、この“応用行動分析”についてご紹介します。
応用行動分析(ABAとも呼ばれることもあります)では、①環境・要因②行動③結果・反応に整理して、望ましい行動を増やしたり困った行動を減らすために①環境・要因③結果・反応にどのように働きかけるか考えます。
スカフォルズでの実践例をあげます。
【切り替えが難しく片付けができないAくんの場合】
Aくんは場面の切り替えが苦手で、支援者がセッション終了の5分前に片付けの声かけをしますが『もうちょっと』と遊びつづけます。その後も支援者に何度か片付けを促されましたが片付けられなかったため、支援者が片付けました。
こうような状況を①環境・要因②行動③結果・反応に整理するとこのようになります。
①環境・要因:支援者がセッション終了5分間に片付けの声かけをする
②行動:遊びつづける
③結果・反応:支援者が片付け、片付けずにセッションを終える
②行動を“遊びつづける”を“支援者といっしょに片付ける”という望ましい行動に変えるために①環境・要因と③結果・反応にどのように働きかけるか考え、次のように変わりました。
(改善後)
①環境・要因:支援者がセッションのはじめに5分前に片付けることを伝える
支援者が時計に片付けの時間に“おかたづけ”のシールを貼っておく
Aくんが片付けやすい量にセッション終了5分前までに支援者が片付けてお
く
②行動:支援者といっしょに片付ける
③結果・反応:片付けを完了してセッションを終える
その場で支援者に褒められる
ごほうびシールを貰える
片付けができたことを支援者から保護者に伝えられ、保護者から褒められる
いかがでしょうか?
応用行動分析は難しいものではなく、お家でも活用できるものです。
お家で困ったことがあれば、このような考え方も使ってみてください。
お子さまの発達に関することで気になることやご相談などありましたら、お気軽にスカフォルズまでお電話ください。
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