気が付くとティッシュペーパーの山…
せっかく片付けた玩具をまたポイポイ…
ハンドソープの石鹸を出して出して…
お茶をコップからジャー…
隙間に物を詰め込んで…
思いもしない場所に登っちゃう…
子育ての場面で起こる「困ったなぁ」の場面。
可愛いなと思える時もあれば、度重なると大人も疲れます。
前回のブログでお話したハイマスト合同会社の合同研修では、「あそびのちから」と題し、子ども達の「困ったなぁ」の行動のもととなる発達的な理由と、遊びからこどもの発達を保証する大切さ、困ったあそびのニーズは満たしたまま対象を置き換える方法を学びました。
困った行動をしている瞬間、お子様は真剣な表情をしていませんか?
それは、なぜなら行為と結果の因果関係を学んでいるのかもしれません。
もしくは様々な感覚を感じたり、繰り返すことで身体の使い方を習得しているのかもしれません。
学びの視点からみてみると、
ティッシュを抜き取る度に、引き上げる感覚や擦れる音を経験し、
物を投げると大人が注意を払うことを感じ、
押せば出るハンドソープのノズルへの力の入れ具合を感じ、泡立つ様子やシャボン玉ができる様子を再確認し、
液体がこぼれるのは物が落下するのと異なることに気付き、
手指を器用に使い、
自分ができそうなことを見つけてチャレンジしようとする、
どれも発達にプラスな事を自分で見つけ、興味をもち、行動しています。
①自発的に、②楽しい感覚を受ける。そして、③満足するまでおこなう。
これが子どもにとっての遊びの要素です。
この3つの要素を満たす遊びを通して、自発性や好奇心、探求心、表現力や想像力、コミュニケーション能力、社会性、情緒面の安定など、お子様の発達に欠かせない生きる力が身につきます。子どもにとって、あそびとは生きることそのものであり、人生を豊かにします。
困った行動をしているお子様を見たら、これらの大切なスキルを習得しようとしていることを思いだし、困った行動は安全な遊びに変換して、見守り応援したいものです。
2023年もあと少し。今年もありがとうございました。
2024年もたくさんの笑顔と成長に出会えますように。
どうぞ良いお年をお迎えください。
お子様の発達に関する事で気になることやご相談などありましたら、お気軽にスカフォルズまでお電話下さい。
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