< 発達の順序 >
手指の発達は、手のひらでつかむことから、親指をうまく使って握れるようになり、親指と人差し指の2本や中指を加えて3本の指でつまめるようになります。
運動の育ちは、前の育ちを土台にして次ができる、というふうに一つひとつ積み重ねてできるようになります。順番が入れ替わることはありません。
さらに道具を使うとなると、前提となる運動が身についていることが大切です。
例えば、ハサミがうまく使えるようになるには、前提となる育ちがたくさん必要です。
グー、パー、グー、パーという開閉の動きや、ある程度5本の指をバラバラに動かせること。さらに、力加減の微妙な調整も大切になります。
紙を線に沿って切るとなると、ハサミを持つ手の運動機能だけではありません。
紙を持つ手は、しっかり安定して支え、線の傾きに合わせて適切に動かす必要があります。右手と左手がことなった動きをすることは、子どもにとってむずかしいものです。
目の働きも重要になります。紙とハサミを捉え、切る場所を見定める力が必要になります。
このように、何かができるようになるためには、たくさんの能力の発達が必要になってきます。
発達のトレーニングでは、お子さまの発達段階を見極め、その段階にあった経験をしっかり積み重ね、次の段階に進みます。早ければよいというものではありません。
時には、次の段階へ進めたものの早すぎたと判断した場合には、一つ前の段階に戻ります。また、前提となる能力の発達に弱さがあると考えられた場合には、その能力を高める課題を提供いたします。
スカフォルズの療育では、お子さま一人ひとりの発達課題にあったオーダーメイドのプログラムを提供いたしております。
お子様の発達に関することで、気になることやご相談などありましたらお気軽にスカフォルズまでご連絡下さい。
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