アイスクリーム屋さんごっこが大人気です。
「いらっしゃいませ~」
お店のカウンターから覗くその顔は、みんな少し照れながらもわくわくした表情です。
「カップにバニラを入れてください。」
お客さん(支援者)の注文に
「はぁい」
小さなボードにカップとバニラアイスをぺたりと貼り付けて
「どうぞ」と持ってきてくれます。
「100円でーす!」「おいしい?」「赤はいちご!」「冷たいよ~」「おすすめはレモン味です!」「次はぼくがお客さん!」などコミュニケーションが広がります。
単純なごっこ遊びに見えて、色や数の認識、役割交代などの社会性、言葉、コミュニケーション、見る力などお子様に合わせてそれぞれ様々な目的で取り入れています。
この日のセッションでは、
①ワーキングメモリを鍛える
②メモを使って自分の苦手を補えることを知る
をねらいとしてアイスクリーム屋さんごっこを行いました。
ワーキングメモリとは脳のメモ帳と言われ、複数の言葉を一時的に記憶して行動するときに使われる機能です。例えば、「ワッフルコーンにイチゴミルクとキャラメルを乗せてください」と言われたら、一時的にその4つの指示を記憶しておく必要があります。このワーキングメモリの容量が小さいと一度に複数のことを覚えられず、指示通りに行動できないことがあります。
アイスの注文を聞き取り、注文通りにお客さんに手渡す。
楽しみながら繰り返すことで、ワーキングメモリを鍛える練習になっています。
また、段々注文のアイスの数が増えてくると、本物のお店屋さんのように伝票を持って、「ワッフルコーンに…イチゴミルクと…キャラメルと…レモンと…チョコレート…ですね!」色鉛筆で自分なりのメモを取るAちゃん。
伝票(メモ)を頼りに注文のアイスクリームを完成させます。
こうした視覚的な手がかりが安心、自信につながっていきます。
お子さまの発達に関することで気になることやご相談などありましたらお気軽にスカフォルズまでお電話ください。
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