「今日はコロコロキャッチをします。」
「いくよ~」と支援者が机の上にボールを転がすと、集中してボールを見るA君。
「やったぁ!取れたよ!」「もう一回!」コップでキャッチできたことが嬉しくて、A君は大喜び。ボールを転がす速度を変えて、何度も楽しみます。
A君は大勢の中で話を聞くことが苦手なお友達。
大勢の中で一人の話を聞くというのは、いろいろな発達ができて初めてできることです。
これまでのセッションから、A君が大勢の中で話を聞くことが苦手な理由は集中力にあるとアセスメントしました。
話に集中できない子どもには
①落ち着いて話を聞くことが難しい子。
②話し手から視線が外れ、あちこちきょろきょろしている子。
③ぼーっとしていて、どこをみているかわからない子。
など、その他様々な理由が考えられます。
今回の遊び「コロコロキャッチ」は、机の上を転がってきたボールをしっかり見続け、コップでキャッチするあそびです。
ルールも分かりやすく、「集中する時間の持続」と「見る力」の両方を必要とします。
A君が「楽しい!」と遊びに夢中になればなるほど、「集中し、見て理解する力」が伸びていくのです。そして、「もっとやりたい!」と遊び込むうちに、ボールが転がってくる距離が徐々に延び、集中する時間も知らず知らず伸びていきます。
お子さまの発達に関することで気になることやご相談などありましたらお気軽にスカフォルズまでお電話ください。
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