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執筆者の写真スカフォルズ 滝谷

今日の療育



セッションの中でも色々な「ごっこ遊び」を取り入れています。

その中でも人気の『お医者さんごっこ』があります。人形を使って、順番を待ったり、お薬をもらったり等、人形を使って見立て遊び(模倣遊び)もできます。


今回は、ごっこ遊びについて詳しくご紹介したいと思います。


☆ごっこ遊びは、子どもの成長に大きく関わっています。ごっこ遊びを通して子どもの言葉の獲得・社会性・創造性の豊かさなどが身につきます。


①「ごっこ遊び」で言葉の獲得とコミュニケーションを向上


子どもの成長における「二項関係」


「二項関係」とは、自分と大人、自分とおもちゃといったように特定の対象と一対一の関係で結んでいる状態をいいます。

・ぬいぐるみをじっと見つめる  ・泣くと抱っこにしてもらえる

・目が合うとにっこり笑ってくれる

など、特定の相手と信頼関係を築く上で二項関係はとても大切な経験になります。

これは集団生活をするにあたって大事な基礎となります。


子どもの成長における「三項関係」


「三項関係」とは、自分と物と大人、自分と物とお友達といったように三者の関係を結んでいる状態をいいます。

特に「ごっこ遊び」では、他者と物を共有して一緒に遊ぶ「三項関係」となり、これは集団生活の一部となって、これから子ども達が飛び込んでいく社会生活に繋がっています。


二項関係から三項関係を結ぶことで言葉の獲得やコミュニケーションを行う上で大切な基礎となります。まずは、大人やお友達と一緒にお話ししながら利用したりするなど、互いに言葉を交わしコミュニケーションを取るようにしましょう。きっとコミュニケーションの質が変化したり、自然と語彙が増えたりします。


②「ごっこ遊び」で社会性が身につく


ごっこ遊びは、相手を意識的に「見ている」からこそ再現できます。つまり、観察力が向上しているということです。

色々な役になりきることで、子ども達は、相手の気持ちを理解しようとします。また、イメージを共有しながらみんなで一つの世界を作り上げることで「協調性」が生まれます。相手の気持ちを理解しようとしたり、イメージを共有したりすることで共感力や他者に寄り添う気持ちが芽生え社会性を身につける第一歩となります。


③「ごっこ遊び」で創造性の豊かさを身につける


物を見立てたり役になりきったりすることで再現度が高くなり、例えば柱を怪獣に見立てたり、何もない空間にキッチンがあるとイメージしたりすることもあります。物を特定の別物に見立てたり、何もない空間にイメージで物を作り出したりする力、つまり創造力がとても働いているんです。


このように「ごっこ遊び」には、子どもが成長していく上で大切な要素がたくさん詰まっています。そして、「ごっこ遊び」は、新たな「好きなこと」が見つかる場でもあります。また、苦手な事が『できた!』に繋がる瞬間もきっとあります。


スカフォルズでは、「できた!」を大切にし、みんなの可能性を見守り、日々楽しく成長してもらえるよう努めてまいります。


お子様の発達に関することで気になることやご相談などありましたらお気軽にスカフォルズまでお電話下さいね。

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